イラストを描くのに、ミリペンは多くの方に愛用されています。
同じく細い線を描けるゲルボールペンも人気が高く、代用できるのではないかと考えた人もいるでしょう。
ミリペンはボールペンに比べるとちょっとお高めです。
ミリペンはお絵描き向きのペンと言いますが、具体的にどんなところに違いが出てくるのか、ゲルボールペンと比較しながら検証してみました。
結論
乾きが早いのはミリペン!
マーカーでにじみにくいのもミリペン!
ミリペンでも違いが出る!
・ゲルボールペンとは
・ミリペンとは
・ゲルボールペンとミリペン、マーカーのにじみを比較してみた
・ゲルボールペンとミリペン、乾きの速さを比較してみた
・ゲルボールペンとミリペン、消しゴムの影響を検証してみた
・ミリペンの比較で気になったこと
・ゲルボールペンはミリペン代わりになるのか【結論とおすすめ】
この記事はこのような内容です。
ミリペンって地味にいい値段する…
安いのないの?
ゲルボールペンとは
ゲルボールペンは、水性と油性の長所を持つ「ゲルインク」を使用したペンです。
このインクは発色が良く、滑らかな書き心地で、耐水性があります。
ミリペンと少し似た長所です。
多くのカラーバリエーションがあり、カラフルな表現が可能。
今回ゲルボールペンを代表してもらうのは、ダイソーのゲルインクボールペンとゼブラのSARASA。
ミリペンとは
ミリペンは製図やイラスト、細かいデザインに使われるペンです。
極細の線を均一に引くことができ、精密な作業に使いやすいです。
インクは耐水性や耐光性に優れているため、長期保存が必要な作品や資料の作成に向いています。
アートワークや技術的な図面作成に使われることが多いです。
今回ミリペンを代表してもらうのは、キャンドゥでも販売している「uni PiN FOR PRO」、そしてミリペン二大派閥の一つ、PIGMA。
ゲルボールペンとミリペン、マーカーのにじみを比較してみた
ゲルボールペンはダイソーのゲルインクボールペン、SARASA、ミリペンはuni PiN(FOR PRO)とPIGMAの4種類を比較してみました。
横にそれぞれのペンで線を引き、その上からマーカーを縦にちょんと書いていきました。
まず1本線を引き、左端からマーカーで書いていくを繰り返しました。
黒い横線がにじむかどうかの比較です。
写真でわかりにくかったらすみません。
写真が見にくければ表をご覧ください。
セリア(アル) | ダイソー(アル) | キャンドゥ (アル) | コピック(アル) | 水性マーカー | |
ダイソー ボールペン | にじみ有 | にじみ無 | にじみ有 | にじみ有 | にじみ有 |
SARASA ボールペン | にじみ無 | にじみ無 | にじみ少 | にじみ無 | にじみ有 |
uni PiN ミリペン | にじみ無 | にじみ無 | にじみ無 | にじみ無 | にじみ有 |
PIGMA ミリペン | にじみ無 | にじみ無 | にじみ無 | にじみ無 | にじみ少 |
ボールペンと比べて、ミリペンがにじみが少ないことが分かります。
水性マーカーではどれも多少はにじんでいます。
PIGMAが1番にじみが少ないです。
アルコールマーカーはミリペンではにじまず、ボールペンでもペンによることが分かりました。
SARASAとアルコールマーカーでにじむものとにじまないものがあるように、水性マーカーでもマーカー次第で違うかもしれせん。
また、もっと時間を置いてみると、ミリペン2本は水性ペンでもにじみませんでした。
ゲルボールペンとミリペン、乾きの速さを比較してみた
次に速乾性を比較してみました。
絵を描く時気になることの一つに、絵を描いている時に手と擦れて線が伸びてしまう、があります。
線を書いて、3秒計って擦る、10秒計って擦る、ということをしてみました。
これも写真で分かりにくかったらすみません、表をご覧ください。
3秒 | 10秒 | 1秒 | |
ダイソーボールペン | 伸びる | 伸びる | 伸びる |
SARASAボールペン | 少し伸びる | 少し伸びる | 伸びる |
uni PiN(ミリペン) | 伸びない | 伸びない | 伸びる |
PIGMA(ミリペン) | 伸びない | 伸びない | 伸びる |
3秒と10秒はボールペン2本が伸び、1秒ではミリペン含めすべてが伸びました。
ダイソーのボールペンは書き始めのかすれもあり、再度3秒をやり直しました。
ミリペンの方が速乾性があります。
家にあるゲルボールペンを使用して絵を描く時は、ちょっと時間をおきながら描く、手を動かす際ペン入れした直後を擦らないようにするなど、工夫が必要かもしれません。
手の動かし方はミリペンでも必要な工夫かな。
ゲルボールペンとミリペン、消しゴムの影響を検証してみた
①シャープで下書きし、へのへのもへじをそれぞれのペンでなぞり
②消しゴムでシャープの線を消し
③比較のために、消しゴムをかけないもへじを隣に描きました
ダイソーゲルボールペン | 影響多め。薄くなりました。 |
SARASA | まぁまぁ影響。部分的に結構薄いです。 |
uni PiN FOR PRO | 少し影響有り。全体的にちょっと薄い。 |
PIGMA | 少し影響有り。全体的にちょっと薄い。 |
これもミリペンのほうが影響が少ないかな。
全体的にミリペンのほうが優秀、という結論ですね!
ミリペンの比較で気になったこと
ミリペン同士ではあまり差がなかったので、ミリペンでノート1ページ分字を書いてみました。
そうすると、uni PiNに気になるインク飛びが何度かありました。
「の」左側にインクの飛沫のようなものが確認できます。
擦れて伸びたとかではなく、書いた瞬間バッとインクが散る感じです。
PIGMAは、この現象はありませんでした。
ゲルボールペンはミリペン代わりになるのか【結論】
ミリペンとゲルボールペンの比較を通じて、ミリペンが絵を描く際に優れたツールであることが分かりました。
絵を描くために均一な線が引ける新しいペンを買うなら、安くてもミリペンがおすすめです。
にじみに強く、擦れからの伸びにも強く、消しゴムの影響もミリペンのほうが少ないです。
今回比較した4種類の中では、PIGMAが1番優秀であると思います。
PIGMA
ミリペン2大派閥のひとつです。
選ばれるには理由がある、安定したパフォーマンスでした。
PIGMAにはAPマーク(急性あるいは健康障害を起こす危険性がないもの)がついているのも、安心材料ですね。
uni PiN(FOR PRO)
キャンドゥで購入。
ミリペンとしてはお求めやすい価格と思います。
インク飛びがたまにありましたが、それ以外に大きな差は感じませんでした。
amazonなどを見ると、uni PiNには「For PRO」と「FINE LINE」があり、今回検証に使用したのは「For PRO」です。
私は両方使ってみた結果、次買うならuniかな。
ちょっとインクの飛びはあるけど、絵を描いてみたら私の趣味としては許容範囲内。
本気で描く人やプロの人には気になるのかも。
小学生のお小遣いで買うからお財布に優しいほうが良い!
そうなのね。
失敗できない、という時には…とか用途で考えても良いのかも。
SARASA
ゲルボールペンはミリペンと比べると安価で、色が豊富なことが強みです。
カジュアルなイラストに、下書き用に、活躍が期待できます。
用途に合わせてペンを使い分けることで、より表現の幅が広がるでしょう。
ぜひ、自分に合ったペンを見つけて、創作活動をさらに楽しんでください!
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