イラストを描くのによく使われる道具の一つが「ミリペン」です。
漫画の枠線や、イラストの線画などに使われています。
・ミリペンって何?
・ミリペンはどれがおすすめ?
・何を基準に選ぶものなの?
ミリペンについて知りたい方や、初めてミリペンを使ってみようという方にも参考になる内容です。
ぜひ合うペンを見つけてください。
ミリペンとは
細い、均一な線が描けるサインペンです。
ペン内部にインクが内蔵され、使い切りなので手軽に使用が可能。
Gぺんなどのつけペンとは、大きく違う点です。
ミリペンの多くが水性顔料使用で、耐水性に優れています。
均一なのもあり、ペンの太さ・色味の種類が豊富。
人によって好きなブランドが違うでしょう。
細いものは0.03から太いものは1.0、中には3.0まであるブランドもあります。
輪郭は太めの線で、髪の毛は細めの線で、というような使い分けを工夫されているようです。
何を基準にミリペンを決めるのか
①描く時ににじんだり、かすれたりしないか。
②アルコールマーカーや、色鉛筆、水彩など一緒に使いたい画材でにじまないか。
③消しゴムをかけた時に線が薄くならないか。
④描きやすさ。
⑤一緒に使いたい画材に負けないか(輪郭が目立たないなど)
⑥筆圧が強い人は、自分の筆圧に耐えられるペン先か。
⑦カラーのミリペンは、自分の画風に合う色味かどうか。
このあたりが選ぶ基準となってきます。
おすすめミリペン5選
お絵かきYouTuberさんの道具紹介動画も多数見ましたが、ミリペンはほぼ2大派閥です。
2大派閥のどちらか、または両方を使っている方がとにかく多いです。
筆圧の強い方は、ペン選びに苦労されていることも分かりました。
コピック マルチライナー
2大派閥のひとつ、アルコールマーカーでおなじみのコピックです。
カラーが豊富なので、黒以外で線を描きたい方にも。
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.3 | 0.5 | 0.8 | 1.0 |
ブラック以外の色は下記の通り。
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.3 | 0.5 | |
クールグレー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ウォームグレー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
セピア | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ブラウン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ワイン | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
コバルト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
オリーブ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ピンク | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ラベンダー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
輪郭を黒じゃなくグレー系、セピアなどでやわらかい雰囲気に、などでカラーミリペンが活躍します。
色を塗った時に、雰囲気にとけこむように。
口コミの良い評価
・やっぱり間違いない。
・書きやすい、なめらか。
・セピアが淡い塗りの時に、主張しすぎずいい感じ。
・色味が豊富で良い。
口コミの気になる評価
・ペン先がつぶれる
・ペンのフタがおしりにはまらないので、フタをよく探す。
・かすれる。
使ってみた感想
特筆すべきは速乾性です。
乾くのが早いので、乾くのを待つ時間が減ることが最大のメリットだと思います。
ペンのフタはおしりにはまりました、改良されたのかもしれません。
詳しいレビューが読みたい方はこちらをどうぞ。
サクラクレパス ピグマ
2大派閥のもうひとつはピグマです。
黒の太さが豊富にあります。
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.8 | 1.0 | 2.0 | 3.0 | ブラッシュ | ファイン |
黒以外にはは赤とセピアの2色です。
0.05 | 0.1 | 0.3 | 0.5 |
0.03 | 0.1 |
ブラッシュは髪を塗る、など色塗りの段階でも役立ちますね。
口コミの良い評価
・細かな線や字を描くのに重宝する。
・にじまない。
・筆圧が強くても一定の太さで描ける。
・とても描き心地が良い。
口コミの気になる評価
・にじむ。
・店頭で手に入りにくい。
・ペン先がやわらかく、ややつぶれやすい。
にじまないという人と、にじむという人がいました。
にじんだ、という方でキャップを上にしてペン立てにさしておいたらにじまなくなった、という方もいましたのでにじんだらお試しください。
使ってみた感想
線が滑らかでかすれが少ないと感じました。
特に、細いペンの安定感が良く、定規でも線が引きやすかったです。
手を置くのではなく、すべらせながら描くと線が伸びることはあるので注意が必要です。
線の安定感はPIGMAをおすすめします。
詳しいレビューを読みたい方はこちらへどうぞ。
STAEDTLER ピグメントライナー
濃くハッキリとした線が描けるピグメントライナー。
インクがペン先に薄い被膜をはり、フタを締め忘れても18時間程度は乾燥を防ぐとか。
絵を描く人には、ステッドラーは信頼できるブランドです。
0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 1.0 | 1.2 | 斧型 0.3-2.0 |
カラーの方はステッドラー、大変分かりやすくて全色0.3、0.5の2種類のみ。
レッド、ブルー、オレンジ、グリーン、パープル、ブラウン、フクシア、ライトブルー、イエロー、ライトグリーン、ライトブラウン、グレイの全12色。
フクシアはピンクみたいな色です。
口コミの良い評価
・ケント紙にはにじまなくて良い。
・芯が強い。
・以前は店舗で買っていた、店舗よりAmazonの方が安い。
・蓋を締め忘れても、かすれずそのままの状態で描ける。
口コミの気になる評価
・ケント紙や上質紙で消しゴムを描けると薄くなる。漫画の枠線には向かない。
・線があまり濃く出ない。
・ケースの破損、中古品が届いた。
使ってみた感想
口コミにある「芯が強い」は感じました。
ピグマやコピックよりも芯の出ている部分が長いですが、強さはピグメントライナーのほうが強いと思感じました。
その分なめらかさは少し劣るかもしれません。
線の発色は口コミの通り濃くはないです。
消しゴムで消して元の線より大きく薄くなることはありませんが、元々が濃くないため薄く感じる、というのはあるでしょう。
このくらいの色味が良い、という方もいると思います。
詳しいレビューはこちらにあります。
MARVY FOR DRAWING
マービーのミリペンはペン先が固く、筆圧の強い人にも向いています。
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.5 | 0.8 | 1.0 | ブラッシュ |
口コミの良い評価
・ペン先が固く、にじまない。
・定規で線をひいてもにじまない(乾きが早い)
こちらは口コミが少なく、気になる口コミは見当たりませんでした。
呉竹 ZIG CARTOONIST MANGAKA
プロの漫画家の声を取り入れて開発された、漫画用品を謳った商品です。
その名の通り、漫画家さんにも愛用者がいらっしゃいます。
0.03 | 0.05 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.5 | 0.8 | Fine | Medium |
0.1 | 0.2 | 0.5 | Fine | Medium | |
セピア | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
バイオレット | ◯ | ◯ | ◯ | ||
グレイ | ◯ | ◯ | |||
ライトブルー | ◯ |
口コミの良い評価
・ペン先がしっかりしていて潰れにくい。
・FineとMedium(筆ペンタイプ)の使用感が他社と一線を画している。
・他社になかなかない色がある(水色)
・マルチライナーに劣るところがないのに、低価格!
口コミの気になる評価
・名前が恥ずかしいので、買う時恥ずかしい。
・消しゴムで消したら線が薄くなった。
・カラーペンの色味が、使い所がちょっと難しいものも。
使ってみた感想
消しゴムをかけても線に影響がでにくいです。
芯先がつぶれにくいとパッケージにもあり、実際使用して硬いと感じました。
その分描き心地としてなめらかさに少し欠けるかなという印象です。
Fineはサインペンに近い太さの線です、ペン先には少し柔らかさがあります。
詳しいレビューはこちらです。
最後にまとめ
ミリペンはどういうものか、おすすめのミリペンについて書いてきました。
人気なのはコピックとピグマです(本当にアナログで絵を描く方は、使っている方が多いです!)
各社いろんな強みがあります、使う方との相性も大きいでしょう。
ぜひ色々と試してみてください。
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