イラストが好きなお子さんのあこがれ、アルコールマーカー。
少女向け漫画雑誌の応募者特典にも、アルコールマーカーのコピックがよくあります。
我が家ではコピックを子どもがほしがった際、価格をちょっとためらって予備知識がないままにほかのマーカーを買い、失敗しました。
ネットで検索したら色々なマーカーが出てきて、どれがいいのか困ってしまうかもしれません。
この記事では、はじめてのアルコールマーカー購入を失敗しないための予備知識と、はじめてのアルコールマーカーに「Ohuhuのパステル」と「コピックチャオ」をおすすめする理由を解説します。

アルコールマーカーとは?保護者が知っておきたい基礎知識
アルコールマーカーとは、ペンにカラーインクが内蔵された、手軽に扱える画材です。
アルコールマーカーといえばコピックが有名ですが、最近は100均でも各社アルコールマーカーを販売しており、子どもたちにとっても身近な画材となっています。
アルコールマーカーを使用する年齢は? 小学校高学年以上がおすすめ
アルコールマーカーは使用や管理面でいくつかの注意点があり、自分で注意して使用できる年齢からがおすすめです。
低学年のお子さんや、注意できるか不安なお子さんには、水彩色鉛筆をおすすめします。
水性マーカーは、直に塗るとムラが激しくお子さんの思う「手軽にイラストっぽさ」からは離れてしまう可能性があり、水筆でぼかせば水彩画のようになる水彩色鉛筆の方がおすすめです。
【安心・安全】使用と管理の注意点と製品の安全性
安全性を担保するAPのロゴマークのはいった製品もあるので、とくに気になる方はAPマークがある物を目安にされると良いでしょう。
安全性は親としては気になるところです、公式サイトで安全面に言及している製品に関しては、その旨も一緒にご紹介します。
安全性はどうなの?メーカーの回答を紹介
今回おすすめするOhuhuとコピックチャオに関するものを紹介していきます。
Ohuhu
ohuhuは、自社開発のインクを採用しており、無毒性のためだれでも安心して使用できる旨を明記しています。
子どもが使用することを考えると、どうしても安全性は気になりますよね。
明記があるということが、安心につながります。
コピックチャオ
コピックチャオの公式サイト製品ページには、キャップに誤飲対策のため安全キャップである旨の記載があります。
よくある質問にもいくつか関連するものがありましたのでご紹介します。
子どもがインクをなめてしまった際の対処に関して、うがいをして口内を洗い流すよう記載されています。万が一、何かしらの症状が見られた場合は医師の診断を受けるように、とも。
カドミウムがついた色名があり、その色のペンにはカドミウムという有害物質を使っているのかという質問に、近似した発色を持たせてあるため、色名称のみの採用でカドミウム化合物は使用していない旨を回答しています。
使用・管理時に守るべき3つの注意点
インクには可燃性のアルコールが含まれていることもあり、使用・管理する上でいくつか気をつけるべき点があります。
①キャップをしっかり閉める
アルコールは蒸発しやすいため、キャップをしっかり閉める習慣は必須です。
うっかり閉め切らずに次の時には「インクが出ない!」とならないように気をつけましょう。
②使用中は換気する
アルコールマーカーには、独特の匂いがあります。
長時間使用する際は、換気しながら使用する必要があります。
自室にこもって絵を描く場合には、換気するよう声をかけるなどすると良いでしょう。
③保管場所にも気をつけよう
アルコールマーカーには可燃性のアルコールが含まれているため、直射日光のあたらない、火気のないところで保管しましょう。
冬は、パネルヒーターを含む暖房の近くや床暖の上も避けた方が良いです。
燃えなくても、蒸発する危険性も高いので、直射日光・火気・暖かい場所は避けた方が良いでしょう。
失敗談から学ぶ!はじめてのアルコールマーカー選びで後悔しない4つのポイント
以前こどもがほしがったコピックの価格にひるんで、ほかのアルコールマーカーを「いっぱい入ってるのがいいんだろう」くらいに思って購入しました。
本人ははじめてのアルコールマーカーを喜んで使用したものの、後からコピックチャオを自分で買い足したりしているのを見て「どうせお金をかけるのであれば、ちゃんと調べればよかったな」と反省した母です。
ここでは、同じ失敗を避けてもらうため失敗した!と思ったポイントを紹介します。
失敗ポイント① 使いたい色がない(とくに肌色に注意)
80色のものを購入したので、80色もあれば大体のほしい色なんてあるだろうと思っていたのですが、あとで子どもがコピックチャオで買い足していたのが肌色。
私が購入した80色でお手頃価格のセットには、肌色というにはイマイチな色が1本…のみでした。
子どもがコピックチャオを使って描いた絵の方が、人物が断然かわいくなっていました。
失敗ポイント② 色が全体的に暗い
色の明暗は大きいです。
マーカーによって全体的に明るい色味、暗い色味、パステル系のセットと特徴があります。
アルコールマーカーは、ムラなく塗るためやグラデーションを表現するために重ね塗りが必要なため、思ったより色が濃くなりがちです。

私の素人絵で大変恐縮ですが、髪に注目してください。
色の薄い部分は1度塗り、濃くなっている大半の部分は2度塗りです。
左が最初に買ったマーカーのなかから選んだ明るめの茶色、右はohuhuの茶色です。
ohuhuにはもっと明るめの薄い色もあります。
失敗ポイント③ 最重要のペン先「BRUSHニブ」を選ぶべし
ペン先は「ニブ」と呼ばれており、大きく3種類あります。
このうちペンによって1種類または2種類のニブが1本のペンに対し、ついています。
ニブ3種類
①FINE…サインペンのペン先のような細くてかたいペン先。縁取りや細かいところに。
②BROAD…蛍光ペンのような幅のある硬いペン先。メーカーによって幅の差が大きい。
③BRUSH…筆のような柔らかさのあるペン先。広範囲にムラなくぬれる。

ニブの種類があるのはわかっていたのですが、比較使用してみてBRUSHが断然良いと思いました。
最初に購入したものはFINEとBROADのセットだったので、後から知ったBRUSHの描き心地に「うわぁ、なんでコレを最初に買わなかった…!」となりました。

再び私の素人絵で大変恐縮ですが、髪に注目してください。
BROADの方はペン先の感じが目立つのに対し、BRUSHはなじんでグラデーションになる感じがわかるでしょうか。
上手な方ならもっときれいにBROADもできるかもしれませんが、素人としてはBRUSH超便利…となりました。
失敗を避ける!マーカー選びで必ず確認すべき4つの鉄則
①ニブを確認しましょう。片方のペン先はBRUSHであったほうがよいと思います。
②子どもの描きたいイラストのテイストと色味を確認しましょう。明るくかわいい絵を描きたい子に、暗い色味のマーカーは不向きです。
③使用したい色が豊富なセットを選びましょう。肌の色や、青系・黄色系・ピンク系など、使用度の高い色味が多いセットを選ぶとばっちりです。
④初心者には薄めの色がおすすめで、理由は重ね塗りをするためです。
淡い色は単色のグラデーションでも結構きれいに見えるため、最初に「できた!」感覚を積み重ねるには淡い色の方が向いているのではないかな、と思いました。
【比較】初心者におすすめ!失敗しないための2大マーカーセット
ここでは、ある程度の色数を一気に揃えられるアルコールマーカーセットの、おすすめポイントを解説していきます。
ohuhu:コスパと安全性を両立した初心者向けセット
ohuhuはアルコールマーカーや画材で有名です。
薄めの色を揃えたセットがあり、こちらは2度塗りをしても暗くなりにくいので慣れない人にもおすすめです。
ペン先でセットの色数が異なるため、公式サイトを参考に薄色セットの色数を表にまとめましたので参考にしてください。
Ohuhuは人気があり、Amazonや楽天でほしいセットの在庫がない場合もあるので、誕生日やクリスマスは早めの準備をおすすめします!
BROAD/FINE(Oahuシリーズ) | 48色 | ||||
BRUSH/BROAD(Honoluluシリーズ) | 48色 | 80色 | 96色 | ||
BRUSH/FINE(HonoluluBシリーズ) | 48色 | 48色NEW | 80色 | 96色 | 168色 |


Amazonや楽天で探すと、シリーズ名で表記されている場合もあるので、ニブの確認をしっかりしましょう!
特典がうれしい
印刷の色見本、自分で塗って作成する色見本、下敷きになるミニシート、YouTuberなつめさんちのお二人のイラストとそのぬり絵、が同梱されていました。
筆タイプのマーカーには特典としてついており、サンリオコラボ商品にはなつめさんちではなくサンリオぬり絵がついています。

なつめさんちのぬり絵・イラストが入っているのが神

ぬり絵はもったいなくてなかなか使えないね…
購入した時は色のまとまりなくバラバラに入っていたのですが、子どもは同系色をまとめて使いやすいように並び替えていました。
同系色が多いため、付属の色見本はペンで作ってから使用するのをおすすめします。
アルコールマーカーはキャップの色と実際に塗った色の感じが違うは結構あるあるです、どこのマーカーでも色見本を作成するのがおすすめです!

Ohuhu Honolulu パステル80色のレビュー記事も良ければご覧ください。
Ohuhuは単色販売や交換用ブラシニブの販売あり
ohuhuはBRUSH/BROADの組み合わせのみで、46色の単色販売があります。
交換用ブラシニブの販売もあるので、気になるようでしたら公式サイトをご確認ください。
コピックチャオ プロ品質で長く使える本格派
コピックはいくつか種類があり、コピックチャオはその中でもインクの量を減らして価格をおさえたモデルです。
画材紹介の動画をたくさん見ました、コピックは多くのプロが使用している画材です。
コピックチャオは180色あり、さすがコピックと言いたくなる間違いのない色が豊富にそろっています。
そのコピックチャオのスタートセットは、アルコールマーカーとブレンダーのみのシンプルなものです。
スタートセットのラインナップは4種類の色数が用意されています。
12色 | 24色 | 36色 | 72色 |

スタートボックスやデビューセットは、スケッチブックやミリペンもセットに組み込まれています。

コピックはアプリが充実
コピックには「COPIC collection」というアプリがあり、所有しているコピックをアプリで登録できたり、その色を表現するためのヒントがもらえたり、自分の作品に関するメモを残すこともできます。
各種ニブの交換やインクの補充も可能
コピック各種の交換ニブが販売されているため、ペン先がつぶれても交換可能です。
コピックシリーズに共通の補充インク、カラーレスブレンダーが販売されているため、なくなっても補充して長く使用できます。
手軽に試したいなら100均マーカーもおすすめ
100均各社でアルコールマーカーが販売されており、人気の高さがうかがえます。
まずは100均のマーカーで練習してみるのも良いかもしれません。
100均アルコールマーカーのメリット
2~3本セットで売られていることが多く、ほしい色を少しずつ買い足して試していくことが可能です。
子どものお小遣いでも地道にそろえることができるでしょう。
良く使用する色がなくなった際の補充も、数本のセット販売のため無駄は出ますが容易に可能です。
100均であればダイソーがブラシタイプの選択肢があるのと、セリアやキャンドゥにもBrushタイプのニブがあります。
100アルコールマーカーのデメリット
大きなモデルチェンジの可能性があります。
画材メーカーであれば、多少のモデルチェンジはあっても大きく変わることは少ないですが、100均のモデルチェンジは商品がガラッと変わる可能性があるでしょう。
にじみや、発色の面でもやはり有名画材メーカーのマーカーには及びません。
まとめ 明るめの色とBRUSHニブで最高のスタートを!
この記事では、保護者として気になるアルコールマーカーの安全性や失敗しないポイント、おすすめのアルコールマーカーを解説してきました。
親としては子どもが何かを始める際に「いつまで興味が続くか」「ちゃんと使うのか」「コスパはどうか」ということが気になります。
それと同時に「安物買いの銭失い」となりたくない気持ちも持っていて、でも自分の興味のない分野だと何が良いのかわからない、ということが多くあります。
この失敗談と予備知識があれば、もう「安物買いの銭失い」の心配はいりません。
お子さんが心から喜んで長く使える「明るい色味」と「BRUSHニブ」のマーカーを選んで、最高のイラストライフを!
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