シャーペンの中に回転機構があり、芯がトガり続けるクルトガ。
そのクルトガの2倍の速さで回転するのがクルトガアドバンスです。
「キレイな文字が書ける。」と謳っているクルトガアドバンスですが、イラストのシャーペンとしても人気なんです。
クルトガアドバンスの特徴
・ずっと同じ太さで書ける
・部分的に薄い、濃いのムラはできない
・芯折れ防止機構もある
クルトガアドバンスの使用感、メリット・デメリットを紹介していきます。
クルトガアドバンスの特徴的な機能
回転機構
クルトガアドバンスは回転機構があるため、芯が尖り続けます。
この回転は、画数に応じて回転します。
例えば1mの線を一気に引く、一筆書きの絵を描くとなれば、クルトガアドバンスはただのシャーペンです。
文字を書いたり絵を描いたり、と考えると一旦ペンを紙から少し離してまた描いての繰り返し作業なので、回転してその機能を発揮します。
20画で1回転なので「懸」「競」「議」などが20画ですから、これらの文字を1文字書き終わると一回転していることになります。
芯折れ防止機構
クルトガアドバンスは、芯折れを防ぐために芯を出さなくても筆記可能です。
下の写真が1度もノックしていない状態です。
1度ノックしてみます。
スライドパイプが出てきました。
ペン先のガードパイプがスライド式になっており、この状態になっていれば書けます。
芯はほとんど見えませんが、芯の減りと一緒にガードパイプも引っ込む形です。
芯折れ防止機能は、この状態でのみ発揮される旨明記されています。
この状態でも芯は回転しています。
クルトガアドバンスは本当に一定の太さで書けるのか
クルトガアドバンスは本当に一定の太さで書けるのか、描けるのか、気になります。
ということで比較検証をしてみました。
一般のシャープペンシル代表は勝手に「PILOT フレフレオプト」を選出、「uni クルトガアドバンス」と並べて文字を書きました。
書いている間は持ち替えない、をルールに書き比べてみたところ、フレフレオプトが徐々に線が太くなっていくのに対し、クルトガアドバンスは変化がありません。
何なら書き始めの文字からクルトガアドバンスのほうが細いです。
最後に、欄外にくるっと半分回して書いてみました。
すると、フレフレオプトがクルトガアドバンスの細さに、つまり1番細いがずっと続いている状態、ということに。
クルトガアドバンスはあまり変わらないか、若干それまでの線より太いかもしれません。
結論:本当に一定の太さで書ける
筆圧による線の濃さはどう違うか
イラストでシャーペンを使うメリットの一つに、下書きなどをシャーペンの方が薄く描けることがあります。
なので、薄さや濃さで違いが出るのか、ということを比較してみました。
絵のほうが多分伝わりやすいと思うのですが、あまり絵心がないので、へのへのもへじですみません。
強く描いて濃く描けたのはフレフレオプトかな、という感じです。
太く描ける分、濃く感じるということかもしれません。
薄く描けるのは、クルトガアドバンスが若干薄い気がします。
結論:クルトガアドバンスは濃く描くより、薄く描くほうがポテンシャルを発揮
消しゴムで消した時に跡は残りやすいのか
線が細くなると、跡が残りやすいのではないかと懸念してしまいます。
先ほどの濃い、普通、薄いのへのへのもへじを消しゴムで消してみました。
拡大して見ていただいたりすると、跡が分かると思います。
濃いと普通はほとんど変わらないか、細い分少しクルトガアドバンスが残っているかなという気もします。
薄く描いたものは、クルトガアドバンスはとてもキレイに消えました。
結論:クルトガアドバンスは薄く下書きするのに向いている
クルトガアドバンスのメリット
①ずっと一定の細さで描ける
②細かい絵を描くのに向いている
③下書き向き、薄い線が得意
④芯の粉が出にくいので、絵が汚れにくい
⑤ペンを持ち替えても、線の太さは大きく変わらない
先程から述べている通り、回転するので一定の細さで描けます。
消しゴムをかける時、またペンを持つと同じところを持つとは限りません。
一般的なシャープペンであれば、次に持ったところが太いところだった、ということがあり得ます。
クルトガは大きく偏減りしないので、そういうことが起きません。
線が細さをキープするので、細かい絵にも向いています。
薄い線を描きやすいので、下書きにも向いていますね。
また、一般的なシャーペンの粉は偏減りした先端が引っかかって、崩れて粉が出ます。
クルトガアドバンスは偏減りしないので、粉が出にくく、紙をあまり汚しません。
書いてこすってみました。
クルトガアドバンスも全く汚れないわけではありませんが、汚れは少ないと思います。
クルトガアドバンスのデメリット
①芯折れ防止機構はイラスト描きだと微妙
②描いている最中に急にパイプが引っ込むことがある
③長く線を引く時は普通のシャーペンと変わらない
芯折れ防止機構は芯が出ないので、描く時に描くところが見づらく不便であると感じます。
故に、芯折れ防止機能はイラスト向きではないと考えますが、気にならない人には便利な機能であるとも思います。
この状態が芯折れ防止機構が働く状態です。
ほとんど芯先は見えませんが、描けます。
芯が出ているとこんな感じ。
私は圧倒的に下の方が描きやすいと思いました。
文字だったらどっちでも全然問題ないのですが。
描いていると、時々急にペン先がぐっと沈むような印象を受けました。
残芯が短くなると引っ込む仕様とのことです。
集中している時のコレが嫌だ、という方はいらっしゃるかも、と思います。
芯が回転するのは画数なので、長い線を一発で描く人には普通のシャーペンだと思います。
まとめ クルトガアドバンスはこんな人におすすめ!
細かい絵を描きたい、下書き用に薄くさっと書けるシャーペンを探しているという方に特におすすめです。
絵が黒く汚れるのが嫌だ、という方にもおすすめです。
逆に、図面のような長い線を描く人には、あまりおすすめいたしません。
絵を描く以外のところでも、線が一定なのはかなり書きやすいと感じました。
小さな欄に描く手帳や、文字でも絵でも小さく書きたい、という方にはかなり良いのではないでしょうか。
芯が回転して一定の細さで書けることを、ぜひ体験してみてください。
コメント