アクリルマーカーは、アクリル系の顔料インクをペンのように手軽に使える画材です。
紙に染み込ませて着色する一般的な水性カラーペンとは違い、表面に薄い色の膜を作るように発色します。
そのため下地を隠す力が強く、黒い紙に明るい色を描いたり、濃い色の上に白や淡い色を重ねたりできます。
ペットボトルのようなプラスチック素材や、ガラスなどにも描くことができ、工作にも向いたペンです。
この記事では、アクリルマーカーとはどんな特徴があるのか、それゆえの魅力は何なのかを紹介します。
普通の水性マーカーとの違い
アクリルマーカーは水性の商品が中心です。
ここでは、紙に描く一般的な染料系水性カラーペンとアクリルマーカーを比較します。
| 比較する点 | 一般的な水性マーカー | アクリルマーカー |
| 下地の透け方 | 透けやすい | 比較的透けにくい |
| 色の重なり方 | 下の色と混ざって見えやすい | 乾かすと下の色を覆って重ねやすい |
| 描ける素材 | 紙に文字や絵を描く | 紙への着色、工作、小物への装飾など |
| 乾いた後の性質 | 水でにじむ商品もある | 耐水性を持つ商品が多い※商品による |
このように、紙以外にも描けることと、下地を隠しながら色を重ねられることが、一般的な水性カラーペンとの大きな違いです。
▶ほかのマーカーとの違いは、[水性・アルコール・アクリルマーカーの比較]で実際の発色や使い方を比べています。
アクリルマーカーは何に描ける?
今回は、手元にあるOhuhuの中綿式アクリルマーカーを使用しました。

以下は、この商品で実際に描いた結果です。
公式サイトには今回使用した商品は掲載されていますが、2026年9月時点ではAmazon・楽天市場で同じ商品を確認できなかったため、作例用として使用しています。
| 素材 | 描きやすさ | 実際の結果 |
| 白い紙 | ◎ | 一度でも発色しやすい |
| 黒い紙 | 〇 | 色をはっきりさせるには重ね塗りが必要 |
| プラスチック | △ | インクをはじくことがあったが、乾かして重ねると発色した |
| ガラス | △ | 淡い色は見えにくく、濃い色の方がはっきり発色した |
| 木 | 〇 | 比較的はっきり発色する。 |
| 石 | 〇 | 1回線を引いただけでしっかり発色した。石の凹凸による影響はある。 |
今回試したものでは、ガラスよりもペットボトルの方がわずかに描きやすく感じました。
実際に使ってわかった魅力
今回使用したセットは、白を混ぜたような、やわらかい色合いが多いと感じました。

黒い紙に描いてみると、一度では下地が少し透ける色もありました。
しかし、乾かしてから重ねると、黄色や水色などの明るい色もはっきり発色しました。

紙の色を選べるので、その色をどう生かした絵にするかを考えられます。
濃い色の紙に絵を描くのは、いつもと違った楽しさでした。
乾いた色を消したり薄めたりするのは難しいため、配色や構図をある程度決めてから描き始めると進めやすいです。
使う前に知っておきたい注意点
広い面を均一に塗るのは思ったより難しく、少し塗りムラができました。
濃い色にはっきり発色させようと思ったら、複数回塗る必要がありました。
ガラスやプラスチックなどのツルツルした材質に描いたものは、爪でこすると剥がれました。
摩擦には弱い場合があります。
風景などはとくにだと思うのですが、どの色をどこに使うかを考えないと、なかなか描き始められない難しさは独特のものだと感じました。

アクリルマーカーが向いている人
- 紙以外にも描いてみたい
- 工作や小物作りが好き
- 黒い紙にも描きたい
- アクリル絵の具に興味はあるが準備や片づけが面倒
- 子どもと気軽に作品を作りたい
どれを選べばいい?
アクリルマーカーを選ぶために、どんなところを確認して選べばいいのか、どんな違いがあるのかを紹介していきたいと思います。
1.描きたいものに使えるか確認する
商品によって対応素材が異なります。
紙以外に使う場合は、メーカーが示す対応素材を確認しましょう。
ガラスやプラスチックは、描けてもこするとはがれる場合があるため、実際の使用感をレビューでも確認すると安心です。
また、目立たない場所で試し描きをしてから使うと良いでしょう。
2.ペン先が用途にあっているか
アクリルマーカーは、細いものから太字、ブラシタイプなどペン先の種類が豊富です。
細かいイラストから文字、広い面の塗りつぶしまで、用途に合わせて選べます。
商品によってはペン先を交換したり、インクを補充して長く使えるものもあるので、考慮して選ぶと良いかもしれません。
3.必要な色が入っているか
文字やワンポイントに使うなら、少ない色数でも楽しめます。
子どもの工作や簡単なイラストなら24色前後、濃淡を使い分けたいなら36色以上が一つの目安です。
ただし、色数が多くてもペン先が用途に合わなければ使いにくいため、初めて購入するときは色数よりペン先を優先したほうが良いです。
4.単色で買い足せるか
アクリルマーカーはセット販売が中心ですが、ブランドやシリーズによっては単色でも購入できます。
白や黒など、よく使う色だけ先になくなったときに追加できるのが利点です。
ただし、同じブランドでもセットと単色商品が別のシリーズになっている場合があります。
買い足すときは、色番号やペン先、対応シリーズを確認しましょう。
Arrtx公式サイトでは単色のアクリルマーカーも販売されており、5本以上から購入できます。
現在購入しやすいアクリルマーカーのセット
今回使用した商品と同じものは通販サイトで確認できなかったため、現在購入しやすい商品を、仕様をもとに紹介します。
選ぶ基準としてはこんな感じです。
| こんな人 | 選びやすいタイプ |
| とにかく安く試してみたい | DUULEMANGの少色セット |
| イラストも文字も描きたい | Arrtxのデュアルチップ |
| 黒い紙に細かな絵を描きたい | 細字が使えるタイプ |
| 石や工作を気軽に楽しみたい | 描くものに合った太さを選ぶ |
| 長く使いたい | 単色購入・替え芯対応を確認 |
以下の商品は未使用です。
DUULEMANG
| タイプ | 直液式アクリルマーカー |
| ペン先 | ブラシチップ |
| 色数 | 12、24、48、72、168色セット |
| 対応素材 | 紙・キャンバス・石・木・金属・卵 |
比較的安価なアクリルマーカーで、ペン先は片側のみ、ブラシタイプです。
12色~168色までのセットがあります。
初めてで、自分にアクリルマーカーが合うかわからない人なら、まず12色や24色から試しやすい商品でしょう。
Arrtx
| タイプ | アクリルペイントマーカー デュアルチップ |
| ペン先 | ブラシチップ、ファインチップ |
| 色数 | 32、64色セット |
| 対応素材 | 紙・岩・布・木・キャンバス・ガラス・陶器・石・プラスチック |
ブラシチップとファインチップを1本に備えたツインタイプです。
ブラシ側は線に強弱をつけたり、ある程度の面を塗ったりするときに、細字側は文字や細かな模様、輪郭線を描くときに使えます。
工作だけでなくイラストにも使いたい人なら、1本で描き分けやすいこちらが便利。
Arrtxはペン先が太い商品やブラシチップのみのペン先の商品など、豊富な選択肢があります。
まとめ アクリルマーカーは描けるものが広がる
アクリルマーカーは、黒い紙や紙以外の素材にも色を乗せやすく、工作や小物への装飾に向いたマーカーです。
一般的な染料系水性マーカーやアルコールマーカーとは違い、いろいろな色の紙や素材に描ける楽しさがあります。
一方で、素材によってはインクをはじいたり、乾いた後でもこすると剥がれたりする場合があります。
選ぶときは、色数だけでなく、描きたい素材への対応とペン先の太さを確認しましょう。
私は黒い紙に夜の街を描くのが楽しかったです。
石に描くのも思ったより描きやすかったので、次は工作用の石を用意して、子どもたちとストーンアートにも挑戦してみたいと思います。
工作好きなお子さんがいる家庭なら、天気の悪い休日や、冬休みの遊びにも活躍してくれそうです。
お絵描き好きなお子さんへのプレゼントを考え中でしたら、こちらの記事もどうぞ。



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