イラストを描こうと思ったら、紙の種類って思ったよりたくさんあります。
一体どれを使ったら良いのでしょうか。
・練習用に枚数がほしいのか、じっくり描きたいのか
・何で絵を書くのか(画材は色鉛筆かマーカーかなど)
・どんな絵を描きたいのか
・描きやすい紙のサイズは
ざっくりこの4つの点から、紙をおすすめしていきます。
イラスト用紙の種類とは
紙の種類がたくさんあるのは分かるけど、何が違うの?
紙の違い
紙の厚み、表面が滑らかか、ザラザラしているか。
凹凸があるか。
材質は何からできているか。
加工されているか、いないのかなど、細かいようですが色々な違いがあります。
その特徴がどんな画材で絵を描くのに向くのか、ということに繋がります。
紙の種類はたくさんあるのですが、この記事では比較的メジャーな5種類をご紹介。
紙のサイズ
スケッチブックやクロッキー帳はいろんなサイズがあります。
コピー用紙などで比較的馴染みのあるA3、A4などのA規格。
同じく馴染みのあるB4、B5などのB規格。
そして画材にはF規格があり、これはA規格・B規格とは逆に数字が大きくなるほどサイズも大きくなります(A規格・B規格は数字が小さくなるほど紙が大きい)
持ち運ぶかどうかや、何を描きたいのかで適したサイズがあります。
初めて買うのでしたら、A4、F4あたりはいかがでしょう。
A4だとうまく描けた時にご家庭でコピーやスキャンが容易です(電子保存もできますね)
F4はA4よりもひとまわり大きいので、A4のコピー用紙などで描いたものを貼ることができます。
家でのびのび描きたい、という場合はA3かB4くらい。
風景が描きたい場合も、このくらい大きめサイズが良さそうです。
持ち運んで外でも描きたい、という場合は小さなものを。
A4よりひと回り小さいB5なんか良いと思いますが、もっと小さい方が良い方もいるでしょう。
普段お使いの鞄と相談してみてください。
用紙の選び方
結局どう選べば良いの?
まず4つハッキリさせたらどうかと思うんだよ。
①画材は何か(鉛筆、色鉛筆、クレヨン、マーカーペンなど)
②どんな風に仕上げたいか(ナチュラルな作品にしたいのか、細かく繊細な絵が描きたいのかなど)
③練習か本番か
④どこで描くのか、何を描きたいか(紙のサイズを考える)
絵の本番って何?
何ていうか…こう渾身の1枚を描きたい時ない?
あるかな?
大きい紙に描く時はテンション上がるとかならあるかも。
①はその時によらない?
大きい紙…紙のサイズはどこで描きたいか、何を描きたいかにもよるね。
用途別にあっても良いよね。
用紙の特徴
それぞれの用紙の特徴から、どんな画材や絵に合うかあげていきます。
コピー用紙
練習など含め、とにかく数をたくさん描きたいならコスパが良いのはコピー用紙です。
普段づかいにピッタリ。
アルコールマーカーなどで描くのにも向いています。
スーパーや100均、ホームセンターでも売っているので手に入りやすいですね。
一般的にコピー用紙と言うと非加工紙ですが、パンフレットを印刷するような加工紙は絵を描くのに向きません。
非加工紙の中でも、普通紙か上質紙が良いです。
コクヨのKB用紙がおすすめです。
スケッチブック・画用紙
幅広い画材と相性が良いのは画用紙です。
小学校で絵を描く時に使ったものをイメージしてください。
(絵を描く紙全般が画用紙なので、この後紹介する紙もすべて画用紙ではありますが、通りの良い名前で紹介させてください)
価格ではコピー用紙には劣るでしょうが、比較的安価なものです。
その時によって描きたい画材が違う、という人にもおすすめですね。
ナチュラルにも、繊細な絵でも。
1度は見たことがありそうな、マルマンのスケッチブックは、滑らかで描きやすいです。
コピック等のマーカーで絵を描きたい人にも良い。
長く保存したい人にもおすすめです。
クロッキー帳
クロッキーは薄い紙で、主に練習用や下書き用などに。
紙が薄いので、小さなお子さんのお絵かき用には向かないと思います。
これも比較的安価です。
キャラクターデザインにも良さそう。
白とクリーム色があります。
紙の表面がザラザラしているので、鉛筆がのりやすいです。
鉛筆だけで描くような場合はクリーム色、色をのせるなら白がおすすめです。
マルマンのクロッキーはクロッキーの中ではツルツルの部類。
ホルベインはザラザラの部類です。
紙はホルベインの方が、マルマンのクロッキーより厚いようです。
このツルツル、ザラザラは鉛筆で描く時のひっかかり具合が変わります。
ケント紙
ケント紙は表面が比較的滑らかで、厚みがあります。
インクがにじみにくく、消しゴムをかけても毛羽立ちにくい。
製図用に開発された紙なので、繊細な表現に向いています。
漫画の原稿用紙にも使われていたり、名刺にも使われています。
コピック等のマーカーで描くイラストは、ケント紙が向いているでしょう。
ただし、にじまないのでグラデーションやぼかしには向きません。
マットな絵を好む方に。
口コミを見ると、ホームセンターや100均のケント紙と比べると、鉛筆やマーカーのムラがかなり目立たなくなったとのこと。
一方で、色鉛筆では力が必要との声もありました。
水彩紙
水彩紙は細目、中目、荒目の3種類があります。
左から細目、中目、荒目です(マルマン vif Art ヴィフアール水彩紙)
細目はその通り目が細かく、発色が良い、にじみにくい。
文字も書きやすい感じがしますね。
鉛筆で書いた感じも普通の紙、という雰囲気です。
中目が代表的な紙肌です。
にじみやぼかしにも向いています。
初めて水彩紙を買うならまず中目から買うのが良いと思います。
荒目は絵の具のコントロールがしやすい。
乾くのが遅いので、グラデーションが作りやすくにじみもきれいに出ます。
水彩をしたい人にはおすすめです。
大分凸凹しています。
他にも、厚みや素材など水彩紙は奥が深いです。
結局のところ自分に合うものは自分で探していく、ということになると思うのですが、最初が肝心なのも確かです。
この記事を書くにあたり、いくつかお絵かき動画を見ましたがヴィフアール愛用者多いですね!
特にスケッチブックが人気のようでしたので、こちらをおすすめします。
どれが合うのか色々試してみたい、という方にはアソートセットもあります。
10種類が入っていて、中目も細目もあるのでイラストを描きたいから、という人には良いセットです。
どの紙が自分の描きたい絵に近づけるか、一気に試せます。
ブロックタイプなので、水張り(※)の必要がないのが初心者には嬉しい。
ムラのない彩色、色鉛筆、マーカー、パステルも色ノリが良いです。
(※水張りとは、絵を描く前に水彩紙を濡らしてパネルに貼るなどして、水彩で描いた時の用紙の反りや歪みを防止する方法です。ブロックタイプは水張りが必要ないことが多い)
しっかり水彩をやりたくて、水彩紙を、ということならこれが始めやすいかもしれません。
イラスト用紙を選ぼう!
イラストを描く紙5選を紹介しました。
用紙の種類としては5選ですが、商品としては8選です!
どのような絵を描きたいかで、向きそうな紙を試していくのが良いかもしれません。
絵を描く上で、絶対に紙は必要です。
いつもと違う紙でテンションが上って描く、なんてこともありますので、どうぞお試しください。
画材とセットでプレゼントにもおすすめです。
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