液タブとは、液晶画面があるタブレットをパソコンなどのデジタルデバイスに繋ぐことによって描けるようになるもののことです。
価格は高いイメージがあるかもしれませんが、近年は価格を抑えたものも出てきています。
・液晶画面に直感的に絵が描きたい
・できれば液タブが良く、予算と見合う物のスペックを知りたい
・デジタルイラストを始めたいんだけど、液タブってどうなの?
という方に参考にしていただける記事です。
私自身は絵を描いているわけではなく、子どもに買うならという観点で考え、調べた記事を書いています。
本格的に絵を描かれていて、プロ向けハイスペックの液タブを探しています、という方の役にはたちませんので、ご了承ください。
液タブの価格帯
液タブの価格帯はかなり広いです。
画面のサイズに大きく左右されます。
予算と、画面のサイズや機能の許容範囲内、というところが落とし所になると思います。
他のデジタルデバイスが不要な、単体で使える液タブは比較が難しいので、他記事で取り上げたいと思います。
予算5万円以下 安いものは2万円程度から
予算5万円以内(2024.6.19現在)で考えてみたいと思います。
XP-Pen Artist 12 セカンド
フルラミネーションがあるセカンドをおすすめしたいと思います。
『my best』が選ぶ液タブ部門第1位を獲得。
本体カラーも選べます。
価格と性能のバランスの取れた製品です。
もっと価格を抑えたい場合、Artist 10 セカンドもあります、サイズ感はご検討ください。
価格 | |
ペン | バッテリーフリー・スタイラスペン(X3 Elite) |
本体カラー | ブラック、グリーン、ブルー、ピンク |
作業エリア | 263.23mm×148.07mm |
画面解像度 | 1920×1080 |
筆圧感知 | 8192 |
傾き検知 | 60° |
接続 | USB-C |
ショートカットキー | 8個 |
タッチ機能 | - |
対応OS | Windows 7/8/10/11、、Mac OS X 10.10 (またはそれ以降) Android (USB3.1 DP1.2)、Chrome OS 88 (またはそれ以降)、Linux ※Android 、Chrome OSで使用する際、ご注意ください。 ・ドライバのインストールは不要です。 ・液タブ本体のショートカットキーはご利用いただけません。 |
同梱(付属品) | 液晶ペンタブレット、X3 Eliteスタイラスペン、替芯(10)、替芯抜き、延長コード、3-in-1USBケーブル、クリーニングクロス、2本指グローブ(黒)、クイックガイド、保証書 |
HUION Kamvas 16(2021)
フルラミネーション。
アンチグレアフィルムが装備、フィルムのマット仕上げは紙の質感に似ています。
複製モードまたは拡張モードの設定でセカンドモニターとして使用可能。
モードの切替で板タブとしても使用できます。
価格 | |
ペン | バッテリーフリー・スタイラスペン(PW517) |
本体カラー | コスモブラック、トワイライトブルー |
作業エリア | 344.16mm×193.59mm |
画面解像度 | 1920×1080 |
筆圧感知 | 8192 |
傾き検知 | 60° |
接続 | USB-C |
ショートカットキー | 10個 |
タッチ機能 | - |
対応OS | Windows 7 以上、macOS 10.12 以上、Android(USB 3.1 DP1.2) |
同梱(付属品) | Kamvas 16 (2021)、スタンドST300、バッテリー不要のペンPW517、標準のペン先(10)、ペンスタンド、ペン先クリップ、3-in-1ケーブル、USB延長ケーブル、USB-C-USB-Cケーブル、電源アダプタ、グローブ、クリーニングクロス、クイックスタートガイド |
Creative Pen Displays & Tablets for Drawing – Huion
予算5万円以上、10万円以下
予算5万円以上10万円以内(2024.6.19現在)で考えてみたいと思います。
HUION Kamvas Pro 16 (2.5K)
上記で紹介しましたKamvas 16(2021)の上位モデルです。
画面解像度や色域ボリュームに違いがあります。
同じく板タブにもできますので、両方を使い分けたい方には便利。
価格 | |
ペン | バッテリーフリー・スタイラスペン(PW517) |
本体カラー | シルバー |
作業エリア | 349.6mm×196.7mm |
画面解像度 | 2560×1440 QHD |
筆圧感知 | 8192 |
傾き検知 | 60° |
接続 | USB-C |
ショートカットキー | 8個 |
タッチ機能 | - |
対応OS | Windows 7 以降, macOS 10.12 以降, Android(USB3.1 DP1.2 以降) |
同梱(付属品) | Kamvas Pro 16 (2.5K)、バッテリー不要のペンPW517、標準のペン先(5)、フェルトペン先(5)、ペンスタンド、ペン先クリップ、スタンド ST200、3-in-2 ケーブル、USB-C to USB-C ケーブル (1m)、USB電源ケーブル、USB延長ケーブル、電源アダプタ、グローブ、クリーニングクロス、クイックスタートガイド |
Creative Pen Displays & Tablets for Drawing – Huion
GAOMON PD1610
こちらも Kamvas Pro 16 (2.5K) と同じく、2.5Kです。
フルラミネーション。
ペンに回転検知がついています。
価格 | |
ペン | バッテリーフリー・スタイラスペン(AP51) |
本体カラー | グレー |
作業エリア | 344.832mm×215.52mm |
画面解像度 | 2560×1600 QHD+ |
筆圧感知 | 8192 |
傾き検知 | 60° |
接続 | HDMI |
ショートカットキー | 8個 |
タッチ機能 | - |
対応OS | Windows 7以降、macOS 10.12以降、Android(USB3.0 DP1.2) |
同梱(付属品) | ペンディスプレイ PD1610、デジタルペン AP51、 HDMI-mini HDMIケーブル、デュアルUSB-A-Type-Cケーブル、フル機能Type-Cケーブル、スタンド GMS02、グローブ、ペンホルダー、ペン先 (8)、電源アダプター、クイックスタートガイド |
ガオモン | 初心者向けの革新的なペンタブレットとディスプレイ – GAOMON
XP-Pen Artist 22 Plus
今回紹介する中で1番大きなサイズです。
フルラミネーションディスプレイ。
1番の特徴は16384の筆圧感度、世界初。
価格 | |
ペン | X3 Proスマートチップスタイラスペン |
本体カラー | ブラック |
作業エリア | 476.06mm×267.79mm |
画面解像度 | 1920×1080 |
筆圧感知 | 16384 |
傾き検知 | 60° |
接続 | USB-C、HDMI |
ショートカットキー | - |
タッチ機能 | - |
対応OS | Windows 7以降、macOS 10.10以降、Chrome OS 88以降、Android (USB3.1 DP1.2)、Linux |
同梱(付属品) | 液晶ペンタブレット、X3 Proスマートチップスタイラス、芯抜き、替え芯(10)、ペンホルダー 、HDMIケーブル、USB-C to USB-Cケーブル 、USB-A to USB-Cケーブル、電源アダプター、電源コード 、2本指グローブ、クリーニングクロス、クイックガイド、保証書 |
Artist 22 Plusはショートカットキーがない…
公式サイトで一緒に買うと、左手デバイスが半額だって(数量限定)
液タブの違いが出る機能
細かい違いを言い出すとキリがありません。
各社からいろんな特徴の液タブが出ています。
まずは大きな違いの出る機能を比べてみるのが良いのではないでしょうか。
今回紹介した物にはタッチ機能はありませんが、タッチ機能のあるものもあります。
使い勝手として、タッチ機能は大きな差かもしれません。
画面サイズ
先日YouTubeでお絵かきする人の機材を調べてみましたが、13インチを使っている方もいれば、32インチを使っている方もいました。
持ち運ぶかなどの用途や、パソコンで絵を描く以外の作業をする人はあまり大きくても場所に困る、という方も。
小さいと描きにくい、全体が見えにくい、という意見もありました。
フルラミネーションディスプレイかどうか
今回紹介した中では、GAOMON PD1161はフルラミネーションではありません。
フルラミネーションは視差を少なくするので、ないと描いた時の違和感に繋がる可能性があります。
お店でフルラミネーションでない液タブの試し書きをしてみたのですが、なるほど視差があるとはこういう意味かと思いました。
思ったところに線が出てこず、少しズレるような感じです。
画面解像度
画面解像度はざっくり説明するとキャンバスの大きさが変わるということかと思います。
なので景色を描くような時、多人数のイラストなど、解像度が大きい方が良いこともあるでしょう。
また、画面上に出るイラストソフトのブラシの数なども変わるので、フルHDでもなく、4K(さらに大きい)でもなく、2.5Kが良い、という意見もありました。
HUIONの公式サイト、ストア内「Kamvas Pro 16 (2.5K)」で焼まゆるさんが詳しくお話されている動画があります。
液タブの選び方
液タブは基本、他のデジタルデバイスに繋げて使う物です。
何に繋げて使うのか、どのくらいスペースを使用できるかなどもイメージしてみましょう。
接続できるデバイスから
家のパソコン、タブレット、スマートフォン。
OSは何か、ということも確認してみましょう。
この機種だとパソコンもタブレットも使える、ということも。
液タブの対応OSとお手持ちのデバイスから、液タブのメーカーや機種など絞れるかもしれません。
画面サイズ、フルラミネーション、解像度
上で述べたように、この3つも大事な要素です。
画面サイズは店頭で見てみる、測ってイメージしてみる、も良いと思います。
紙をそのサイズに切って置いてみるとか。
メーカーで選ぶ
何かわからないことが出てきた時、情報が多いほうが助かるのでメーカーも大事です。
人気の物やメーカーのほうが情報は多いです。
ただ、ほしいサイズや機能によってはこのメーカーしかない、ということもありえます。
何を優先するかでも変わってきますね。
まとめ 液タブは何がおすすめか
初めてのデジタルイラストで、液タブを買うのであれば、サイズは16インチがおすすめです。
液タブの場合、細かく描きたい時は拡大を繰り返すことになります。
小さいと繰り返す拡大作業が気になると思うので、描くことだけを考えればできれば16インチ以上。
ただ、スペースの問題で普通の勉強机だと16インチのスペースがないなどもあるようです。
持ち歩きたいので小さいほうが、ということもあると思うので、小さなものもご紹介しました。
板タブが初めて家に来た時は、めっちゃテンションが上がるそうです!
コメント