多くのタブレットやアプリ・ソフトが普及し、人気があるデジタルイラスト。
iPadを代表とするタブレット、板タブ、液タブと選択肢があるのですが、この記事はiPadを検討しているけれどもiPadに詳しくない人に向けた記事です。
私は子どもに「iPadでイラストが描きたい」と言われ、調べた一般主婦です。
・子どもがデジタルで絵を描きたがっているけれど、パソコンがない。
・パソコンは仕事用だから、子どものお絵描きにiPadを検討中。
・家にあるiPadは使えないの?
・持ち運びして描けるデジタルデバイスを探している。
という方に、この記事は参考にしていただけます。
既にデジタルでお絵かきをバリバリされている方、iPadに大変詳しい方のお役にはたちません。
これから始めてみようかなという方なら、大人の方も参考にしていただけると思います。
不足な部分もあるかもしれませんが、お絵描きに影響の大きいところをかいつまんで説明していきます。
そんなややこしいの?
ややこしい…?
細かいこと気にすると色々あって、気にしないと要点と予算だけで良いかと!
iPadの種類と違い
iPadはiPad(無印)、iPad mini、iPad Air、iPad Proの4種類があります。
また更に、画面のサイズ、容量、Wi-FiモデルかWiFi+Cellularモデルか、という違いがあります。
↓
機種とバリエーションで価格が違う
iPad(無印)
iPad(無印)はAppleが展開するタブレット端末の基本モデルです。
2024年5月7日に第9世代の販売が終了したので、今は第10世代のみの販売です。
機 種 | iPad(無印)第10世代 |
サイズ | 10.9インチ 248.6mm×179.5mm |
容 量 | 64GB、256GB |
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ |
解像度 | 2,360 x 1,640ピクセル解像度、264ppi |
価 格 | 58,800円~(2024.6.3現在) |
Apple Pencil | 第1世代、USB-C |
他機種と違い | フルラミネーションディスプレイではない。 Apple Pencilの充電にアダプタ(別売)とケーブルが必要。 |
Apple Pencilについては後で説明します。
iPad(無印)のみ、フルラミネーションディスプレイではありません。
フルラミネーションではないと、ざっくりペンを使う時にペンが浮いたように見える、実際線が出る場所と少しズレを感じる可能性があります。
気になるかどうか、電器店などで試してみるのも良いと思います。
販売終了してない製品で1番価格を抑えられるのはiPad(無印)第10世代 64GB
iPad mini
その名の通り、持ち運びしやすい小さいサイズのiPad。
機 種 | iPad mini |
サイズ | 8.3インチ 195.4mm×134.8mm |
容 量 | 64GB、256GB |
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ |
解像度 | 2,266 x 1,488ピクセル解像度、326ppi |
価 格 | 84,800円~(2024.6.3現在) |
Apple Pencil | 第2世代、USB-C |
他機種と違い | 内部カメラが縦置きで上部中心 |
無印とお絵かき的に大きく違うのは、フルラミネーションディスプレイであること。
Apple Pencilの対応が第2世代であることだと思います。
う~ん…もう少し画面が大きいほうが良い気も…
iPad Air
2024年5月に発売され始めたばかりの新型。
機 種 | iPad Air |
サイズ | 11インチ 247.6mm×178.5mm 13インチ 280.6mm×214.9mm |
容 量 | 128GB、256GB、512GB、1TB |
ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ |
解像度 | 11インチ 2,360 x 1,640ピクセル解像度、264ppi 13インチ 2,732 x 2,048ピクセル解像度、264ppi |
価 格 | 98,800円~(2024.6.3現在) |
Apple Pencil | Pro、USB-C |
他機種と違い | Airは11インチ(500二トの輝度)と13インチ(600ニトの輝度)で輝度が違う。 |
1番容量が小さなものでも128GB、無印とminiの容量の小さいものの倍です。
容量は大きくなったね。
画面サイズも2通りあると迷いそう。
iPad Pro
YouTubeでデジタルイラストを描く人の道具を50人分調べたところ、お絵かきYouTuber、イラストレーター、漫画家でiPadを使っている人はをiPad Pro使っている人が多いです。
ただ、初心者がいきなり使うにはハイスペックだと思います。
機 種 | iPad Pro |
サイズ | 11インチ 249.7mm×177.5mm 13インチ 281.6mm×215.5mm |
容 量 | 256GB、512GB、1TB、2TB |
ディスプレイ | Ultra Retina XDRディスプレイ |
解像度 | 11インチ 2,420 x 1,668ピクセル解像度、264ppi 13インチ 2,752 x 2,064ピクセル解像度、264ppi |
価 格 | 168,800円~(2024.6.3現在) |
Apple Pencil | Pro、USB-C |
他機種と違い | ProMotionテクノロジー |
更に容量が大きくなりました。
ProMotionテクノロジーは表示が滑らかで、ペンで絵を描く時に追従性が高いです。
画面の大きさはAirとあまり変わらないんだね。
容量はまた大きくなったのか。
それに関しては、Airに大きいサイズがでたとこみたいよ。
Apple Pencilの種類と互換性
Apple PencilはiPadを買ってもついてきません。
別途買う必要があります。
iPadによって対応するペンが違います。
既にiPadをお持ちの方も、こちらで対応しているペンを確認できます。
ペンと対応機種はこんな感じです。
ペンの違いもまとめて図にしましたが、字が小さくてすみません。
Apple Pencil 価格は?
Apple Pencil 第1世代 | Apple Pencil 第2世代 | Apple Pencil USB-C | Apple Pencil Pro |
16,800円(税込) | 21,800円(税込) | 13,800円(税込) | 21,800円(税込) |
Apple Pencilは筆圧感知があるので、それを重要視するならApple pencilを買う意味はあるかなと。
USB-Cは筆圧感知がないので、だったらApple Pencilにこだわらなくても。
絵を描く方は筆圧感知あったほうが良いと言う方が多いです。
他社から出ているiPadに使えるスタイラスペンだと、このあたりがおすすめです。
筆圧感知はありません。
他にもたくさんあるので、気になる方は調べてみてください。
ペンの初期不良は口コミを見ているとあるので、ご注意ください。
お絵描きに必要なスペックはどれくらい?
絵を描くのに問題ないくらいのスペックで、一番安いのにしたらいいんじゃない?
「絵を描くのに問題ないくらいのスペック」もちょっと難しい話になるんだけども。
同じ性能でもお絵かきアプリの違いによってサクサク動いたり、モッサリしちゃったりっていうのはあるみたい。
うげ。じゃあ軽いアプリ入れる?
あとさ、重いのは描いた作品なんだよ。
枚数とか、1つの作品にレイヤーをどのくらい使うのか、でも変わる。
ああ~その人のペースとか、描く絵次第なわけね。
じゃあいっぱい描くなら容量が大きいやつが必要ってこと?
クラウドを利用してオンライン上に保管できたりもするよ。
家にPCがある人はデータの保管はPCという手もあるね。
多い方が良いという人も、少なくてもまったく問題ないという人もいるよ。
保管に多少手間がかかっても良いなら、そんなに気にしなくても良いのかも。
ペン自体もスペックが違う?
筆圧感知が欲しいとなるとApple Pencilが良さそう。
Apple Pencil Proが使える新機種のiPad AirとiPad Proは魅力だよね。
機種によっても使えるペンが違うんだ。
第1世代も第2世代も筆圧感知は使えるから、充電方法と機種本体の
違い、ペンをどう使いたいかで考えるしかないかと。
新しいペンの機能を使いこなせるとこまで遠い道のりな気も…
iPadのメリット・デメリット
iPadを使うメリット
・iPadだけでお絵かきできる。
・場所を選ばず使用できる。
・パソコンに接続して設定、という面倒がない。
・パソコンと繋いだら、液タブとしても使える。
・スキャン代わりにも使える。
iPadを使うデメリット
・初期費用が大きい。
・壊れた時、買い替えが必要だとペンなども全部買い換えになる可能性がある。
・お絵かきソフト(アプリ)が限られる。
・バッテリーの寿命がある。
他にも、初心者のうちには気にならないであろうデメリットとして、2つ。
・左手デバイスが少ない。
・スペック、画面サイズに上限がある。
上達していけば気になる可能性がある、デメリットかもしれません。
おすすめの機種 3選
色んなことに興味があって、その中のひとつなのか。
どうしてもこれがやりたい、できればそういう道に進みたい、場合でも変わってきますよね。
価格重視の場合と、機能を求める場合で考えていきたいと思います。
iPad 第9世代
販売終了でAppleの公式サイトからは消えましたが、2024年6月3日現在、Amazonや楽天ではまだ新品も買うことができます。(5月に販売中止)
なくなったら新品はもう買えませんが、気にならないようであれば整備済み品もあります。
フルラミネーションじゃないこと、Apple Pencilの触れるところを表示する機能がないことを許容できるならおすすめです。
第10世代より少し小さい10.2インチ、250.6mm×174.1mmです。
iPadの新品で価格を最優先するなら。
iPad 第10世代
価格重視だけど販売終了したものはちょっと気になる、という方には第10世代。
第9世代が販売中止になった影響か、価格は下がったところです。
Apple pencilの充電に専用のアダプタ(別売)と充電ケーブルが必要です。
公式サイトで分割払いも可能です。
iPad Air(M2)
こちらは逆に5月に出たばかりの新製品です。
機能を求めたい方にオススメします。
Apple Pencil Proが使えるのは本気でイラストを描く人には大きいです。
まだお絵かきアプリのほうが機能を使えないものも多いですが「CLIP STUDIO PAINT」は対応した新機能が追加されていました。
これから対応予定のアプリもあるので、たくさん描いていきたい、しっかり描いていきたい、という人には良いと思います。
また、カメラが上部ほぼ中央についたので、zoomなどには視線がより自然になって良いです。
公式サイトから分割払いも可能です。
【あると良いもの】 ペーパーライクフィルム
ペーパーライクフィルムは、iPadに貼って描き心地を変えるための物です。
ペーパーライクフィルムがある方が描きやすいです。
iPadはツルツルしているので、紙のようにひっかかりがある方が描きやすい。
ただしそうなると損なわれるのは画面の美しさ(少し白っぽくなる)とペン先。
ペン先は買い替えて使っていくものですが、減り具合も変わります。
着脱式もあります。
ゲームや読書など他のこともしたい方は、着脱式がおすすめです。
※対応機種、サイズご確認の上お求めください。
利用できる人もいる割引の話
iPadには学割と下取りがあります。
こちらに該当するかもしれない方は、公式HPで確認してみてください。
学割に関しては、その親も対象です。
・学割(大学生・高専、専門学校生・教職員・PTA役員などを対象)
・下取り(今持っている機種を下取りに出すと新しい製品が割引になる)
まとめ iPadは絵を描く以外のハードルが低い
円安の影響もあり、iPadは日本で高めになっています。
携帯に近い操作性は慣れている人が多く、手軽に始めやすいです。
単体で使うならパソコンと繋ぐなどはないので、デジタルイラストを始める上で、絵を描く以外でのハードルは低い選択肢ではないでしょうか。
価格重視で考えるなら、パソコンがなくてもiPad以外にも選択肢はあります。
選択肢の話は「【デジタルで絵を描く50人から学ぶ!】デジタルイラストの機材はどれ」で書いていますので、読んでみてください。
板タブや液タブについても別記事で書いていますので御覧ください。
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