デジタルでイラストを描こうと思ったら、どんな準備が必要でしょうか?
デジタルで絵が描きたい
なんでデジタルなの?
YouTubeでよく見るもん。
手描きよりきれい!
(それは描く人が上手なのでは…?)
何が必要かちょっと調べてみようか。
・デジタルイラストを始めたいけど、何が必要かよくわからない
・必要そうなものは分かるけど、結局どれが良いのかわからない
・どんな選択肢があるのかまず知りたい!
・液タブ?板タブ?iPad?どんな違いがあるの?
という方に、参考にしてほしい記事です。
お絵かきYouTuberさんの使用機材の紹介動画など、50人分調べながら考えました。
使用機材は何派が多いか、という参考になるかと。
細かい機材名は古いものもあるので、メーカーやサイズ感などを参考にさせてもらいました。
デジタルで絵を描く人に人気の機材はこれだ!
デジタルで絵を描く人50人、機材は何を使っているのか調べてみました。
対象はお絵かきが好きなYoutuberからプロのイラストレーター・漫画家まで様々です。
とにかくデジタルでお絵かきする人で、YouTubeで機材を紹介している方!
iPad使用者 22人
板タブレット使用者 8人
液晶タブレット使用者 25人
ひとりで複数の機材を使っている方もいますので、足すと50以上になります。
これはあくまで絵を描くことでお金を稼ぐ人たちの傾向ですから、単純に真似しましょうということではありませんが、この3つが主要のお絵かきツールです。
iPad
iPadで絵を描いている、もしくは液タブと併用している、という方は多いです。
価格は安いものではありませんが、パソコンが不要なので手軽な部類かもしれません。
机だけではなく、あちこちで描きたい人には良いです。
プラス、ペンとお絵かきアプリが必要。
iPadはタブレットなので、パソコン用のお絵かきソフトより数が少なく、限られます。
デジタルでイラストを描く人には有名な「CLIP STUDIO」はiPadでも使用可能。
パソコン用は買い切りですが、iPadでは月額・年額になるという違いもあります。
使いたいソフトがある人は、iPadで使えるか確認した方が良いでしょう。
メリット
・持ち運びしやすい。
・パソコンが不要なので、どこでも作業できる。
・視差が少ない。
・スキャンがない人はスキャン代わりに使ったりもする。
・パソコンに繋げば、液タブ代わりにもなる。
デメリット
・お絵かきソフトが限られる。
・バッテリーの寿命がある。
・左手デバイスが少ない。
・スペック、画面サイズに上限がある。
タブレットは9割以上がipad使用でした。
最大の特徴はパソコンがいらないので、場所を選ばず絵を描けること。
懸念事項はスペック・画面サイズに上限があること。
物が揃った状態から、1番手軽に始められるのは多分iPadなのでは。
板タブレット
今回調べた中で使用者は一番少なかったですが、1度はペンタブを使っている、という方は多いです。
板タブの他に、パソコンなどのデジタルデバイスとお絵かきソフトが必要です。
家にパソコンがあれば、一番安く始められるのは板タブでしょう。
動作性を担保するのはパソコンなので、スペックが低いと処理の問題で読み込みが遅いこともありえます。
板タブはクセがある、慣れるまでに少し時間が必要という声多数。
プロで使っている人もいます。
絵が上手い人が使う、という話もあるようです。
10年ぐらいずっと同じ板タブを使っているという人もいましたので、長持ちするかも?
メリット
・絵を描く物に画面がなく、画面との距離が保てるので、iPad、液タブより目に優しい。
・手元にある画面を見て描かないので、姿勢良く描ける。
・ipad、液タブと比較すると安価。
数千円~。パソコンがない人はパソコンも必要になるので安くはない。
・液晶タブレットにくらべて配線が楽で、使わない時は避けておく事ができる。
・絵に手がかぶることがなく、全体像も把握しやすい。
・手元に画面がないので長時間描いていても熱くならない。
デメリット
・デジタルデバイスが必要。
・描くところと見るところが違うなど、慣れるまでに時間がかかる。
・直感的に描くことは難しい。
最初は板タブから入ったという人も多いです。
絵を仕事にする人は健康面の不安から板タブにした、という人も。
もちろんずっと板タブが好き、描きやすいという人もいるよ。
Wacomを使っている人が多かった。
液晶タブレット
今回の調べで1番使用者が多かった液タブ。
パソコンとお絵かきソフトが必要です。
板タブと同じく、動作性を確保するのはパソコンのスペック次第。
配線が少し面倒であり、機械に弱い人には努力が必要かも。
最近は簡単に配線できるものも出てきています。
液タブは高いのですが、それでも昔に比べると大分安い商品が出てきていて、価格に幅があります。
昔絵を描くのに買ったことがある、検討したことがあるという方は今こんなに安いの、と驚くかもしれません。
紙に描くのと動作や視覚的には変わらないので、慣れやすい。
安くなったとはいえ、板タブに比べるとやっぱり高いです。
液晶がついている分重かったり、扱いに注意が必要な部分はあるでしょう。
メリット
・線画が描きやすい。
・直感的に描ける。
・モニタにも使える。
・大きいものを選ぶと、描くスペースを大きく確保できる。
デメリット
・パソコンが必要。
・値段が高い。特に大きいものはとても高いが、安いものも出てきてはいる。
・姿勢や、目が悪くなるなど健康面の不安。
・移動には向かない。
・スペースをとる。
配線があるため、動かすのも容易ではない。
液タブ買った時って、めっちゃテンション上がるらしい。
大きいものが作業しやすいようだけど、お値段も高い!
サイズ感やスペックがipadでは物足りない、という方が買うケースも。
メーカー的にはWacom、XP Pen、HUIONの3つでしたね。
他の選択肢は?
スマホにもお絵かきアプリは入れられます。
画面小さすぎて何やってるのか分かんない
というのは我が家の小学生の体験談ですが、絵の好きな友人が、たまに携帯でお絵かきしていると言っていたので使えると思います。
小さいし画面が近くなりがちなので、使う時間が長いのであれば姿勢が心配です。
タブレット無しで描けるPCというのもあります。
パソコン不要の液タブ、というのも出てきました。
最早タブレットなんだかパソコンなんだか、分類はよく分かりませんが、具体的には後日別記事で紹介していきたいと思います。
デジタルで絵を描くメリット
改めて、デジタルで絵を描くことにはどんなメリットがあるのか。
修正が容易になる
少し何かが小さかった、顔の向きがちょっとおかしかった、そういう物はアナログだと消しゴムで消して描き直し、または色塗りで失敗したら最初から描き直し。
デジタルだと、部分的な修正も容易になります。
画材をあれこれ買わなくて良い
アナログだと画材は保管に場所を取り、手間がかかるものもあります。
描いた作品も保管することを考えると、結構なスペースが必要かもしれません。
デジタルであれば、水彩タッチ、油絵タッチなどで描くことができます。
描いた作品もデータとして残りますが、場所は取りません。
あれこれいらなくなるのはメリットでしょう。
人や仕事に繋がりやすくなる
SNSなどで描いたものを多くの人に見てもらうことがしやすいです。
アナログでも写真やスキャン・動画でもできますが、間にワンクッション置かなくて済む、という感じでしょうか。
人の目に触れる分だけ、注目されるチャンスですし、ゆくゆくはお仕事にもつながるかもしれません。
デジタルで絵を描くデメリット
メリットだけではありませんね、デメリットもあります。
やるのが子どもであれば、色々気になることも。
アナログ絵が上達しない
お絵かきソフトの便利な機能、拡大して描いて引いて加工して、というような作業の繰り返しで、紙に絵を描くとバランスがとれない人も増えているそう。
板タブのほうがデッサン的にはやりやすいという声もあります。
健康面の不安
画面を見続けることになるし、どうしても前かがみになって描くので、肩こり、目の疲れが出やすくなります。
プロの方は色々工夫しながら描かれています。
時間が長くなるほど、避けては通れないでしょう。
費用面
初期費用や買い替えの時の費用が大きいです。
何を買うかにもよりますが、アナログのランニングコストとは違い、一気に出ていく傾向はあります。
ペン先やフィルムなど継続的に交換の必要がある物も。
1度買ったら終わり、というものでもないので続けていくなら買い替えも視野に入れて考える必要がありそうですね。
まとめ:デジタル機材は何が良いのか
ある程度価格を抑えてスタートし、スペック不足や画面の小ささが気になるなど、不都合が出て買い替えている人が多いです。
一時変えてはみたものの、結局戻して落ち着いた、という人も。
あまり一気に高いものを買うよりは、合うものを探しながらグレードアップしていくほうが良い、という印象です。
何が使いやすいかは、iPad、液タブが、感覚的に描きやすく感じるでしょう。
電気屋さんなどで試してみるのもいいですね。
板タブも健康面と価格、頑丈さで捨てがたいところ。
好きな人は本当に板タブが良い!みたいです。
今ある状況や、使いたい場所などでも変わってきます。
こんなことを考えてみると良いのではないでしょうか。
・具体的にどんな風に使いたいのか想像する。
自室で落ち着いて絵を描きたいのか、趣味の合うお友達と一緒に絵を描くのに持ち歩いたりしたいのか、冬はこたつで描けたらいいな、下に弟妹がいるから逆に動かせないほうがいいかも、とか。
・今ある環境を考える。
パソコンはあるけれど、家族と共用で家族の使用頻度はどのくらいか、とか。
iPadがあるから、まずはそれでやってみよう、など。
・予算を考える。
基本的に安い物ではないので、どう使いたいのかと予算の落とし所はどこか、ということになるかもしれません。
以上、デジタルイラストを始めるにあたって何が必要か、ということをまとめてみました。
具体的にどの機種がおすすめか、iPad、板タブ、液タブの記事を書いています。
興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。
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