劇場版「ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」を見ながら思ったこと

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

雑記


「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」を子どもと観てきました。
映画館のあちこちハイキュー!!だらけ。
先週1位だったし、上映回数も多いですしね。
もうハイキュー人気が分かりやすかったです。
「面白かった!」とはしゃぐ子どもを見て、一緒に観て良かったと思いました。


アニメを見て映画に行こうかと迷っている方、原作を読んでいてどうしようかと思っている方、これから行こうかと思っている方。
この記事、映画内容のネタバレはしてないつもりですが、前情報を入れたくない方は注意してください。

興行収入51億円突破!おめでとうございます!

ハイキュー!!ってどんな話?

バレーボールの漫画です。
2012年から2020年までで全45巻、少年ジャンプで連載されていました。
累計発行部数6000万部突破、アニメ化もされ、映画も2月16日に公開、翌週には初登場1位という大人気作です。

主人公は日向翔陽。
背は小さいけれど、抜群の運動神経と反射。
ポジションはMB。
「コート上の王様」と異名をとる天才選手、影山とのコンビで急成長。
小さいけれど、その機動力と速さで敵を引き付け「最強の囮」となる。

映画の内容としては、春高バレーの音駒戦。
漫画で言うと33巻から37巻の内容。
翔陽達の烏野高校と、昔から因縁のある音駒高校との対戦。
練習は何度も一緒にしてきた。
誰よりも知り尽くしているかもしれない相手。
けれど、一緒に練習した数カ月前のままではなく、お互いに進化している。
カラス対ネコ、ゴミ捨て場の決戦。

今度は「もう一回」がない試合。


映画を観ての感想

周りの人がクスクス笑う。
登場人物も笑っているシーンだ。
何かに気づいた時、一緒になって「ハッ」と息をのむ音。
すすり泣く声。
―登場人物とリンクしている。
見せ場のシーンでは音は聞こえない。
息をするのも忘れて、見入るスピード感。
共感や感情移入を引き出す仕掛けが随所にちりばめられ。
するはずのない、エアーサロンパスの匂いがしそう。

この物語の持つ共感力の高さ。

私は漫画で読んでいて、こんなに老いも若きも丁寧に描くのかと思っていました。
それぞれの葛藤とか、その世代特有の感情とか。
だからこそ、この物語は、共感力があると思うんです。
どの世代でも、誰かに感情移入できるから。
映画も共感・感情移入を大事に作られていました。

結末は知って観ていました。
「もうこんなんどっちが勝っても笑って、泣けるやつ」と思いながら。
どっちにも感情移入しているんです。

登場人物たちが思い入れ合っていることも、共感力を高めるひとつの要因でしょう。
好きとか嫌いじゃないところで、勝ち負けじゃないところで、互いにどこかを認めあっている。
観ている方も、相乗効果的に色んなキャラに思い入れていく。

面白かったです。
観に行って良かったと思います。
ちょっと泣きました。
あと、個人的にはクロの声がヤバい。

原作とメディア化

どんな作品も「人に見られる」ことに配慮して作ることと思います。
色んな工夫と努力、があると思います。
その工夫と努力の積み重ねを原作として、映画・ドラマ・アニメのメディア化があります。
ここでは動員数・視聴率・製作費・上映(放映)時間におさめる、等の課題が加わり。
(他にも色々あるでしょうが、言いたいのは要素が増えることです)
まったく原作通りとはいかないでしょう。
原作を読んでいても、私たちは原作者が思い描いたものと違う物を受け取っているかもしれない。
読んだ人の数だけ色んな解釈がある可能性があります。
全員を満足させることは、多分ありえない。
たくさんの要素と課題の中で、物語の良さを活かすために、メディア化でもまた違う工夫と努力をしている。


メディア作品の原作から加わった要素故の変化した部分に、商業作品である、と見るか。
そこにある工夫と努力を見るか。

(原作者がどう思うかは、また別の話と思います)


登場人物に共感し、泣いたり笑ったり。
これがメディア化の成功なのか。
原作の力なのか。
はたまた両方の相乗効果か。


私は観に行って良かったな、と思うのみです。


読んでくださった方、ありがとうございます。
ここまで読んでいただいたので、ひとつだけ。

エンドロールで席はお立ちになりませんよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました